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2026年度の宅建本試験は10月18日(日)、賃貸不動産経営管理士試験は11月15日(日)です。あいだはちょうど4週間(28日)。この記事は「4週間で受かります」と言うためのものではありません。4週間で何ができて、何ができないのかを範囲から逆算して、申し込む・申し込まないを自分で決められるようにするためのものです。
1. 4週間で埋めるべき「穴」の大きさ
先に、狙う点数を確かめておきます。協議会の公表資料によると、令和7年度(2025年度)は受験者31,792名・合格者9,370名で合格率29.5%、合格基準点は50問中38問でした。令和6年度は35問/合格率24.1%、令和5年度は36問/28.2%です。合格率は宅建より高いのに、必要な得点率は7割〜7割6分と宅建より高い——これが賃管士の性格です。4週間で狙うのは満点ではなく、「落とせない範囲を落とさない」形で38問前後と考えてください(基準点は年ごとに変動します)。 出典:賃貸不動産経営管理士協議会「試験実施状況」/「令和7年度 賃貸不動産経営管理士試験の概要」(PDF)
まず、その4週間で何を埋める必要があるのかを確認します。賃管士の出題範囲イ〜ヘのうち、宅建の学習が効くのはニ(賃貸借)が中心で、ロ(維持保全)に下地がある程度です。残りは新規範囲です。
| 分野 | 宅建受験直後の状態 | 4週間での扱い |
|---|---|---|
| ニ 賃貸借 | 民法・借地借家法の記憶がまだ生きている | 維持するだけ。新規学習はほぼ不要 |
| ホ 賃貸住宅管理業法 | ゼロ | 最優先で厚く。宅建業法と同じ扱いをする |
| イ 管理受託契約 | ゼロ(書面の「型」の感覚はある) | ホと一体で処理 |
| ハ 金銭の管理 | ほぼゼロ | ホと一体で処理 |
| ロ 維持保全 | 宅建の問50レベルの下地 | 用語と方式名を「見て分かる」まで |
| ヘ 実務・周辺 | ゼロ | 捨てる範囲を決める |
言い換えると、4週間の仕事は「賃貸住宅管理業法という新しい業法を1本、宅建業法と同じ精度で入れること」にほぼ集約されます。範囲の全部を均等にやろうとした瞬間に間に合わなくなります。
2. 4週間の割り方
以下は宅建GYMが範囲の構成から組んだ配分案です。公式に推奨された学習計画ではありません。自分の可処分時間に合わせて調整してください。
| 週 | 日付の目安 | やること |
|---|---|---|
| 第1週 | 10/19〜10/25 | まず過去問を1年分、時間を計って解く(協議会が無料公開)。点が取れなくて当然。目的は「知らない用語の地図」を作ること。そのうえで賃貸住宅管理業法の条文を通しで1周(2条・3条・12条〜21条・28条〜31条) |
| 第2週 | 10/26〜11/1 | 業法の2周目+管理受託契約(13条・14条)とサブリース(30条・31条)を2列の表で対比。ここが最頻出の混同ポイント。並行してハ(金銭の管理・分別管理16条) |
| 第3週 | 11/2〜11/8 | ロ(維持保全)を一気に。設備の方式名と用語を潰す。深追いしない。あわせてニ(賃貸借)を1周だけ回して記憶を戻す——特に原状回復(民法621条)と敷金(622条の2)の実務運用 |
| 第4週 | 11/9〜11/15 | 過去問を年度をまたいで回す。間違えた肢を条文に戻して確認。ヘ(実務・周辺)は出たら拾う程度と割り切る。前日は新規範囲に手を出さない |
ポイントは第1週の頭で過去問を解いてしまうことです。範囲が新しいうちにテキストを頭から読むと、どこが本番で効くのか分からないまま時間が溶けます。協議会は過去の試験問題一覧を公式サイトで公開しているので、コストはかかりません。
3. 「間に合うか」を分ける3つの条件
条件① 宅建の権利関係が仕上がっているか
賃管士のニ(賃貸借)を「維持するだけ」で済ませられるのは、宅建の民法・借地借家法が本試験レベルまで仕上がっている場合です。権利関係を捨て科目にして宅建に臨んだ人は、賃管士でその分の学習が上乗せになります。4週間の前提が変わるので、自己採点で権利関係の正答数を確認してから判断してください。
条件② 10月19日から実際に動けるか
宅建の翌日から動ける人は稀です。実際には数日は抜けます。4週間ではなく「実質3週間強」で計画を立てるほうが安全です。逆に、宅建の直前期に作った「毎日机に向かう習慣」が残っているうちに始めれば、この期間の生産性は年間で最も高くなります。習慣が切れる前に再起動できるかが実質的な分かれ目です。
条件③ 宅建の結果を待たずに走れるか
宅建の合格発表は11月25日(水)9:30で、賃管士試験(11月15日)の10日後です。つまり賃管士の本番は、宅建の合否が分からないまま迎えます。自己採点がボーダー付近だった人にとって、この4週間は精神的にいちばんきつい期間です。
ただし、見方を変えるとこうも言えます。どちらに転んでも、この4週間は無駄になりません。宅建に受かっていれば賃管士は資格の上乗せになり、落ちていれば——学習の習慣を切らさずに11月を越えられたこと自体が、翌年の宅建に効きます。宅建に落ちた人が最も失いやすいのは知識ではなく、11月から3月までの「何もしない期間」だからです。
4. 申し込まないほうがいい人
正直に書きます。次のどれかに当てはまるなら、今年は宅建に集中して、賃管士は来年に回すほうが合理的です。
- 宅建の学習が仕上がっていない——9月の時点で模試が合格ラインに届いていないなら、賃管士の申込を考える前に宅建に全部を投じるべきです。二兎を追って本命を落とすのが最悪です
- 10月19日から11月15日に、まとまった可処分時間がない——繁忙期・繁忙な家庭事情が確定しているなら、12,000円と4週間の消耗に見合いません
- 資格そのものではなく業務管理者の要件だけが目的で、すでに管理業務の実務経験がある宅建士——この場合は指定講習というルートがあり、試験を受けなくても要件を満たせます
逆に、宅建が仕上がっていて10月以降に時間が取れる人にとっては、賃管士は「宅建の直後という時期にだけ存在する、効率のいい選択肢」です。同じ4週間を翌年の4月に持ってきても、ここまで条件は噛み合いません。
独学の伸びが止まっている人は、講座の比較も見てください。 → 宅建講座の選び方(通信・通学・オンライン5社比較)
この4週間を自分で組み立てる自信がない人へ。宅建受験者を前提にした賃管士コースの実測情報をまとめています。 → 賃管士|独学で走りきれないときの選択肢(講座)
→ 賃貸不動産経営管理士 条文で確かめる要点ノート(Kindle・Kindle Unlimited対象)
この記事で参照した一次情報
賃貸不動産経営管理士協議会「令和8年度 賃貸不動産経営管理士試験実施要領」(試験日=令和8年11月15日・WEB申込9月30日23:59まで・郵送申込9月24日当日消印有効・受験手数料12,000円・出題範囲)/ 同「過去の試験問題一覧」/ 同「試験実施状況」(令和5〜7年度の受験者数・合格者数・合格率・合格基準点)/ 同「指定講習」(業務管理者の要件・宅建士ルート)/ 不動産適正取引推進機構「試験の概要」(宅建試験日=10月第3日曜)/ 同「宅建試験」(令和8年度の合格発表=11月25日9:30)/ e-Gov法令検索「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」/ 同「民法」(621条・622条の2)
※ 週ごとの配分は宅建GYMが出題範囲の構成から組んだ学習上の目安であり、公式に推奨された計画ではありません。学習期間と合否の関係は個人差が大きく、当サイトは合格を保証するものではありません。試験日程・手数料は変更されることがあるため、申込の前に必ず試験実施機関の公式ページで確認してください。本記事は2026年8月時点の情報に基づいています。
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